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やっちゃった感が溢れる妄想館
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今回は精神的に痛めです。
たとえば、IFで姉さまが妊娠した時、それを察知できなかったら。
いや、察知してもうすでに街を出た後の話でもありです。
デビルハンターという職業上、彼女らは悪魔と戦い、傷つくことが常です。
もちろんバローダはダンテのように、わざと傷つけられて挑発するなどの行為はしません。
でも、とっさの攻撃を避けられなかったりはしますよね。
その攻撃が腹を貫くようなものだったら、中の胎児は無事で済むはずがありません。
いくら悪魔の血を受け継いでいるとはいえ、まだ分化中の胎児は所詮細胞です。
母体にとって命にかかわる傷でもなし、綺麗にすべて修復されるはずがありません。
つまり、流れます。
それを知った姉さまはどう思うでしょう。
まだ見ぬ我が子を、殺してしまった罪。
禁忌を犯した己が身に宿る業。
街に出ていたとして、きっと彼女は帰ってくるでしょう。
そしてダンテに告白します。
「私の中にはお前の子がいた」「でも、この子は、もう」
すべてを打ち明け、ダンテからの非難を待ちます。
罪悪感に耐え切れず、誰かに責めてほしい。
でも責める資格があるのは、もう一人の親であるダンテだけだ。
そんな考えで姉さまは帰ってきたのです。
ダンテもなんとなくわかっています。
一人で抱えるには、問題はあまりにも重たいものだったのだと。
そして気づきます。
憔悴した様子の姉が、その性格故に一人で泣けるはずがないのだと。
実際、彼女は泣かないでしょう。
悲しんではいても、泣く資格は自分にないと思うかと。
ダンテも自分を省みます。
姉の思慕が自分に向かっていると知っていたとはいえ、半ば強姦したのですから。
その結果に生まれた子を守ろうとした姉に、どうしようもなく愛おしさがこみあげます。
ダンテは、自分に姉を責める資格なんてないのだと知っています。
彼はバローダが生きて自分の所に帰ってきてくれただけで嬉しくて、子供ができた実感などないから、悲しむこともほとんどないのです。
割と自分最低だなーとか、項垂れた姉さまを見ながら思ってます。
でもバローダが苦しんでるのはわかるので、そんな姉さまを抱きしめます。
「なぁ、もう自分を許してやれよ」「あんたに罪があるわけじゃない」とか言いながら。
そこで責められることを覚悟してたのでびっくりした姉さまの瞳から、ぼろっと涙が零れます。
それからはもうぼろぼろ涙が出っぱなしです。
時々嗚咽に混じって「産んであげられなくて、ごめんね」とか聞こえてくるんですよ。
でもダンテはそれに答える言葉を持たないから抱きしめたまま。
段々と泣き止んできた頃に、ぼそりとバローダはダンテに呟きます。
「お前の子を、産みたかったよ」

これでこのネタはおしまいです。
この二人が幸せになれるかっていうと、なんとも言いにくいです。
幸せに見えても、どこか失ってしまった命に縛られたまま、二人で寄り添っていそう。
二人でいて幸せなのに寂しくてたまらない姉さまと、それを知っているからなにもできないダンテ、みたいな。
二人ぼっちの空虚な世界。

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